15年間の屍プロジェクトに光をカヤックライト
2000年 自分にストイックであれ

プロジェクト名:
LinkRoad
概要:
ネット上のリンクの軌跡をたどるサービス。

第2回「777Project」で立ち上げたサービス。その1つが、Linkroadというサービスです。

いや正確にいえば、このサービスは、立ち上げていません。

7月7日は、創業期から続くお祭りの日。当時は、「7月7日に7個サービスを立ち上げなければいけない」と自分に自らに課した厳しい掟がありました。ところが、7月7日にどうしてもこのLinkRoadはリリースが間に合いませんでした。そこで、苦肉の策として、7月7日に構想を書いたページだけを用意して、近々オープン!と書いてリリース。それで自分たちを無理やり説得させました。しかしながら、その後、永遠にオープンすることもなく幻のサービスに。近々オープンといって約束を守れなかったので、ほんとにひどい話です。

このサービスのココに注目!

この一連の流れから、人間とは、自分で始めたことを、自分に都合の良いように解釈してしまう生きものだということを身を通して学びました。

実際リリースしていないのに、近々リリースといってお知らせすることで、なんとなく7月7日に7個作りきった気になりました。つまり、挫折経験を味わうことなく、成功体験を味わうことができ、結果、次の年は売上を伸ばすこともできました。

できてなくても、時にはできたことにする。こんなずるい作戦で自分を高めることもできるんだなと、物事の多面性を学びました。さすがに、今考えるとなしですね。言ったことは守らないといけないので。

ところで、Linkroadとは、いったいどんなサービスだったのでしょうか?
今となっては、どんな構想をもったサービスだったのか、どこまで開発が進んでいたのか、当時を思い出せる人は誰もいません。
ただ、カヤックのサイト上では、このように紹介されています。

「LinkRoad:ネット上のリンクの軌跡をマッピング。構想が壮大すぎて、開発途中で断念したプロジェクト。」

なるほど。1つだけ言えることは、構想だけはデカかったということです。そういえば、サービス名の由来は、シルクロードにヒントを得ていたことを今思い出しました。