15年間の屍プロジェクトに光をカヤックライト
2002年 まだ諦めていませんよ

プロジェクト名:
「ピラミッド弁当」
概要:
ピラミッドパワーを使って、Webサイトを長持ちさせるサービス。
参考ページ:
なし(サービス終了)

この「ピラミッド弁当」というサービスを解説するためには、まず、「ピラミッド倶楽部」というサービスを解説しなければなりません。

ピラミッド倶楽部とは?
みなさん、ピラミッド型の入れ物にバナナを入れると、腐るまでの期間が長くなるという話は聞いたことがないですか?僕はあります。何度もあります。
そのピラミッドの不思議なパワーを、バナナではなくWebサイトそのものにあてることができないだろうか?そんなことを実験しようと思ったプロジェクトです。

やり方はこうです。
社内にピラミッド型の入れ物をつくります。そしてそのピラミッドの中に、モニターを設置。
その上で、ピラミッド倶楽部では、ピラミッドパワーを浴びたいというWebサービスを募集しました。そして、依頼のあったサービスをモニターに表示します。 これで、Webサイトそのものにピラミッドパワーがあたっているということになります。そしてピラミッドパワーを照射し続けた結果、そのWebサービスの寿命がどこまで延びるか実験しようということです。さらに、依頼主には、自分が依頼したWebサービスにピラミッドパワーが照射されている証拠を見せるために、そのピラミッド型の置物を、Webカメラでリアルタイム中継しました。これが、このサービスの全容です。

ここまで読んで、意味がまったくわからない人は、これ以上は深追いしなくてOKです。

このサービスのココに注目!

このサービスをひとことでいえば「あやしいサービス」ということです。
しかも、さらにすごいのは、このサービスから派生して、「ピラミッド弁当」を販売したということです。

これです。
ピラミッド型の蓋がついた弁当箱。
弁当箱の中の食材にピラミッドパワーをあてて、新鮮さを保たせる。
そういったコンセプトの弁当箱です。
このサービスのすごいところは、「腐りにくい」というところだけではありません。
それは、弁当箱の中に付属している「L字型の仕切り」。

この仕切りが2つ入ってるのですが、向きや角度や組み合わせ次第で弁当箱の中を何通りもに仕切れます。

まさにピラミッドの中の迷路のようです。
「おお、これはすごい!楽しめる!」
と、当時の僕は興奮していたのですが、売上は"ゼロ"。
マイナスイオンが発生する銅という素材にこだわったため、専門の職人にしかつくれず、ほとんどが彼の人権費で売価は28,000円。
そりゃ売れないですよね。

この時の経験で、リアルグッズは痛い目にあうことを学びました。ところが、その経験をすっかりわすれ、7年後の2009年に、また同じ失敗をしてしまうことになります。

2009年4月24日発売。